「やる気」について

 受験勉強は、ある意味において「やる気」との勝負です。「公務員になりたい」という思いはあるものの、やる気がなかなか起きないこともあります。このページではそんな「やる気」について考えてみます。

 なお、「やる気満々。問題無し」という人には、このページは不要でしょう。

 また、もしかしたら今回の記事は、筆者の超個人的事情なのかもしれないので、その辺は差し引いて読んでください。


1.「公務員になりたい」という強い意志

 よく公務員勉強の際に「『公務員になりたい』という強い意識を持て」と言われます。試験勉強で「やる気」を出すために強い動機付けが必要だ、ということです。

 これは非常にもっともなことです。安定志向で「公務員に『でも』なるか」とか「まぁ、公務員『でも』いっか」といった中途半端な気持ちでは、試験に受かるのはなかなか難しいです。ただ、勉強ができる人というのがいる以上、熱烈に思っていなくても受かってしまうという人もいることも事実ですが。

 しかし一方で、「なりたい」という一心があっても、それだけで「やる気」が出てくるものではないと思います。「それは情熱が足りないからだ」という意見もあるでしょうが、筆者としてはそれだけではない気がしています。

 そしてそれは「なりたい」理由に拠りません。例えば「地域住民の為に」「自分の適正から判断して」という志向的理由であるのか、または「これから安定している」「親方日の丸」といった経済的理由であるのかということに関わらず、「なりたい」から「やる気」は無条件では引き出されない、ということです。


2.なぜ「やる気」が起きないか

 「なりたい」と思っていても、「やる気」が起きてこない、もしくはすぐ無くなってしまう理由はなんでしょうか。以下、いくつか考えてみます。

公務員に対する理解がたりない

 最も簡単な所であり、難しい所でもあります。むしろこれは「なりたい」以前の問題ともいえます。

 公務員、自分のなりたい職種に対する正確な理解が不足しているため「なりたい」気持ちが弱く、「やる気」が起きない場合があります。

 これは「就職」そのものに関する考え方に問題があります。「多くの人の為に」というあまりも漠然とした理由だけで公務員を目指している場合、これは理解不足ということになるでしょう。公務員は広く「公の為」であることに間違いはありませんが、仕事内容としては多岐にわたります。そして、その仕事内容自体(どんな仕事をするか)についてある程度知識がないと、「就職」自体が危ういものになりかねません。

 仕事につく前なので全てはわかりませんが、自分の調べられる範囲で、仕事内容について調べておいた方がいいでしょう。公務員試験といえども就職活動(転職活動)の一環です。違いは試験があるかないか、といった点だけです。

 ただ、公務員への動機があまりないからとって、他の全ての職業について、向くかどうか再確認する必要はありません。なんとなくでも「公務員になりたい」と思ったら、「なりたい」理由を自分なりに固めていけばいいです。感覚としては弁護士のようなものでしょうか。「それでも公務員になりたい」という事を前提にして、それを立証していけばよいでしょう。

受験勉強に挫折する

 筆者はこれに関して経験が豊富ですが、「『なりたい』から、がむしゃらにやる」と思って、本当にがむしゃらにやったら勉強自体に挫折した、というパターンです。

 このパターンでは、自分に無理難題を要求します。「勉強した」「死に物狂いでやっている」という印象を自分自身に与えるために、無茶します。

 しかし、大抵無茶なことは続きません。ただ「がむしゃら」にやればいいというものではありません。どうせ「がむしゃら」にやるなら効率的なほうがいいです。


3.「やる気」を持続させるために

 では「やる気」を起こす、または持続させるためには、どうしたらよいでしょうか。

勉強自体へ「やる気」を起こす

 これは先ほどの「受験勉強に挫折する」を解消し、勉強自体へ興味の対象を移す、ということです。言い換えれば「政治学の勉強したいなぁ」などと、勉強自体に興味を持つ方法で勉強するということです。

 受験生は「『なりたい』という意思があれば、勉強できるはずだ」と思い、無茶な勉強方法を考えがちです。そして、それで上手くいかない場合「なりたい思い」自体に問題があると考えるものの、勉強方法自体へ思いを巡らすことを忘れがちです。そうではなくて、勉強方法について考えていく訳です。

 興味を持ちやすい方法としては、「基礎から順番に理解していき、問題演習で『できた!』という実感を得る」という方法がオススメです。やはり「理解」というのは快感です。そして解けない問題が解けるようなる、自分が賢くなっていくという実感は、勉強を持続させる上で、大きな力となります。

 さて、当HPでは至る所で「合格することが目的であって、勉強することが目的ではない」という発言をしてきました。一見このページでの発言は対立するように見えます。

 確かに勉強を目的化することには問題があります。必要以上に奥の深いところまで勉強してしまったり、全く理解でない参考書を、ひたすら「作業」として読むことになってしまう恐れがあるからです。

 しかし「勉強への動機付け」という点で「勉強自体を目的化」することは「公務員になりたいという思いを強くする」よりも優れています。直接性があるからです。

 ならばこの「勉強自体の目的化」は利用すべきです。ただ注意点として「勉強自体の目的化」には、ある程度で歯止めをしなければならない、ということを忘れてはいけません。

ルーティン・ワーク化する

 勉強をルーティン・ワーク化、習慣化させてしまう方法です。

 これはある意味で「やる気」とはいえませんが、別の意味で「やる気」といえます。それは「勉強したいなぁ」という「やる気」は起きないが、「しょうがねぇ、勉強するか」という「やる気」は起きるという意味です。

 勉強をルーティン・ワーク化するのには、とにかく机に向かいつづけることが大事です。「勉強したい」という積極的「やる気」が続かなくなった時にも机に向かい続ける訓練をすれば、「しゃあねぇ、勉強するか」という消極的「やる気」はついていきます。


 受験勉強していると、勉強方法・スタイルについて、いろいろステレオタイプ的知識が身についてきます。しかし、それに惑わされる事なく、自分のスタイルを確立することが大事だと思います。



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