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科目別勉強「体験」―― 一般知能
1.成績動向
散々な成績でした。本番では文章系、特に英語に苦戦しました。 2.使用教材
3.勉強経過 11月―― 「とりあえず暗記」知能科目は、数的判断推理において、すでに諦めに入っていました。というのも、筆者は数学が得意でなく、難易度の非常に高いといわれている国1試験では、全くもって点が取れないと考えていたからでした。 そして、決めた方針が「『必殺』『光速』の丸暗記」。数学が苦手な自分からすれば、基礎から国1レベルまで上げるのは無理だと考えていました。ならば、「数学は暗記」と誰かが言っていたのを実践して、2冊だけは丸暗記しようと考えました。『光速』『必殺』2冊くらいなら暗記できる、と思いました。 当初の計画ではこれら『光速』『必殺』をそれぞれ1冊終えた後、演習に入ろうと考えていました。というのは、『光速』『必殺』は理解すること、解法を学ぶことに主眼が置かれた参考書であり、演習用としては不適だと考えたからでした。例題、練習問題という構成にはなっているのですが、練習問題は確認問題というよりも、さらに少し高度なことを学ぶ為のものといった感じでした。 そして学んでみると、判断推理の方はまあまあ進むものの、数的推理は全く進みませんでした。理解したような、していないような、もやもやした状態が続いていました。また、判断数的推理に課したノルマは多く、振り返らずにどんどん先に進まなければいけない状態を作り出していました。ノルマは「1日1単元」という、一見できそうなものでしたが、実際は筆者にとっては膨大な量でした。 文章理解は、現代文に自信があったことと、英語は半年やそこらで劇的に伸びないと判断し、「現代文で確実に点を取る」ことを目標にして、大学受験時に使用した参考書を流し読んでいました。 12〜1月―― あっという間の挫折 数的の挫折はあっという間にやってきました。 1日のノルマが達成できないことで、数的に関しては早くも焦りが出てきました。年内に『光速』を1回終わらせることにしていたので、日を負うごとに計画を修正し、1日に当てる時間を増やそうとしていました。 しかし、もともと達成できなかったノルマです。それを計画で更に増やしたわけですから、こなせるわけがありません。この時には、無茶な計画の修正と自己嫌悪を繰り返しながら、遅々として数的の勉強は進みませんでした。また、数的系科目は他の科目と違い、一気に片付けることの難しい(苦痛)なものでした。例えば行政学などは1日丸まる費やして勉強できましたが、数的系は1日丸まる使ってやるには気力が持ちませんでした。 ここで、11月からしていた具体的な勉強方法について少し。 判断数的推理は『光速』『必殺』シリーズを使っていました。ノルマを1日1単元(5〜6ページ、問題数にすると3〜8問くらい)として、それを1時間半でこなすことにしていました。 具体的には、例題を解きます。とはいっても、ほとんどわからないので、すぐに解説・解答を見ていきます。そして、練習問題を解いていきました。基本的に問題を解くときは、ノートに書いていきました。考えるときに少しでも手を動かしたほうがいいと考えたからでした。 しかし、この作業は非常に苦痛でした。何が苦痛かというと、本の「〜であるから明らかなように…」という部分に悩んだからです。筆者は数学が苦手な身。この「明らか」は筆者にとって、まったく「明らか」ではありませんでした。 そして筆者は、この「明らか」につまづいた際、「丸暗記」で対処しました。「何でかはよくわからないけど、とにかくこの公式を使う」という方法を取ることで「数学は暗記」を実践しようとしました。 この方法の正解不正解はわかりません。ただ、「理解」を伴わない勉強は、非常に苦痛だったということは確かです。また、筆者は「解法」を暗記しようとしたというよりも、「理論」を丸暗記しようとしていたように思います。 また文章理解についてですが、このころは全く勉強していませんでした。 2月―― 模試の開始、Wセミナー教養予想答錬、『天空』『GUTS』導入 2月からは、LECで模試が始まりました。 結果は散々なものでした。0点という点は取らなかったものの、「解法がわかった!」として得点できたものはありませんでした。 また2月の中旬にはWセミナーの「教養予想答錬」を受けました。これは単科講座で、国1の教養問40題を解き、判断数的推理だけ解説があるというものでした。 この講座は役に立ったと思います。講師が国1を主に担当している方で、「これくらいできて当然」的解説をしていました(セミナー生には1度習った単元ということになるからでしょうか)が、とにかく問題を解く上のテクニックを学べたので、勉強になりました。「期待値」のようなものは、その概念自体を理解するのは大変ですが、問題を解く上でのテクニックに関しては、それほど複雑には感じませんでした。 さて、2月には2冊の本を買いました。『GUTS』と『資料解釈 天空のパラダイム』です。 1月の終盤、「このまま『必殺』『光速』のみを勉強していてはまずい」と思いました。年内に終えるはずだった『光速』も全くはかどらず、「『必殺』『光速』2冊だけ完璧に暗記」という方針を変更せざるをえませんでした。そして考えたのが「基礎をやろう」「問題演習をしよう」ということでした。 そして選んだのが『GUTS』でした。『GUTS』は難易度によって2冊あるのですが、簡単な方を買いました。そして、判断推理、数的推理を毎日それぞれ5〜6問ずつと決めて解いていきました。 方法としては、あまり振り返れずに解いていきました。筆者の『GUTS』に持つイメージは「ドリル」といったものだったので、ひたすら解いてなんぼ、繰り返してなんぼという勉強の仕方をしました。 この『GUTS』は、そこそこわかりやすかったと思います。その感覚は答練で味わった「テクニック伝授型」でした。細かい理論的部分はさておいて、公式をばんばん適応していきましょう、機械的に解いていきましょうというノリの本でした。そういったスタンスでこられると、こちらも1問に「う〜ん」と考え込んで時間をかけることは変に感じてきました。なので、それこそドリル的にスピードをつけて解いていきました。 『天空』の方は資料解釈対策として買いました。これも1日1単元と決めてはじめたのですが、結局最後まで到達できませんでした。 文章理解は、模試の復習のみやっていました。またこのころ『受験ジャーナル』で出口先生の現代文講座があったので、それを勉強しました。 3月以降―― 教材を絞る。再び諦めの境地 模試の点などから判断するに、もはや判断・数的推理で逆転するのは不可能だと感じていました。確かに『GUTS』でドリル的に学ぶことによって、本当に基礎的な典型問題を解く力はついたと思います。しかし、模試では『GUTS』では対応しきれない(と筆者が感じた)問題が多く、判断数的推理で4割以上取ることは無理だと判断しました。 そして、それ以降は教材を絞ることにしました。 最初に手元にあった教材は『光速』『必殺』、『GUTS』、模試問題、答練問題でした。このうち、『光速』『必殺』、模試問題の使用をやめ、『GUTS』と答練問題に絞りました。目標を「絶対取りこぼしてはいけない問題を取りこぼさない」ということにしました。言い換えれば「0点は取らない」という方向にしたということです。 4月以降は、教材だけでなく、知能全体に使う時間を減らすことにしました。4月以降といえば、まさに追い込みです。その大事な時間に全科目満遍なく点を取るべく動くのはまずいと考えました。そして、成果の未知数な判断・数的推理を真っ先に時間を減らす対象にしました。 あとの期間は『GUTS』と答練の復習に当てました。それまで1日2時間を当てていた判断・数的推理、資料解釈の時間を1時間に減らし、そして『GUTS』に関しては、更にその中で国2に頻出の単元に絞って勉強しました。結局『GUTS』は2回、問題によっては3回こなしていきました。 文章理解は、1日1問と決めて現代文のみ勉強していました。現代文は解くのに5分ほど、解説参照に5〜10分程度だったので、減らしたりすることなく、模試や答練の復習をしていました。英語は、単語を覚えようと大学受験時代の参考書を引っ張り出したりもしましたが、ほとんどしませんでした。 4.一般知能勉強「体験」の感想 一般知能、特に判断・数的推理、資料解釈は、一番「勉強した」「成果があった」という実感が少ない科目でした。そんな中、大々的に反省しつつ、少し書いてみたいと思います。 まず反省点として考えられるのが「理解を完全放棄し、暗記に走ろうとしすぎた」という点です。 筆者は数学が苦手でした。それゆえ「『光速』『必殺』を丸暗記しよう」という考えにたどり着いたわけですが、この「参考書2冊暗記」という作業の道のりは尋常なものではありませんでした。 まず暗記する内容を間違えていたような気がします。筆者は『光速』『必殺』2冊の暗記について「理論を暗記しよう」としていたような気がします。これらの本は、数学的説明が豊富なのですが、その説明を暗記しようとしていました。これは、そうしようと思ってしたわけではないのですが、暗記する内容を「テクニック」という次元で捉えないで「参考書全体」という点で捉えていたわけです。「問題を解くには、公式(テクニック)が必要である」そして「テクニックを習得するには、その背後の理論を理解している必要がある」と思って「理論」を学ぼうとし、わからないので「理論」も暗記していた。それゆえ暗記する範囲が膨大になって、勉強へのイヤイヤ感が増していったのだと思います。 おそらく(単元によりますが)『光速』『必殺』は筆者にとって、難しすぎたのだと思います。それゆえ、「暗記」の領域を増やしすぎて、効率を落としていたという気がします。最初から多くの参考書を吟味することなく、評判のみで「『光速』『必殺』と心中しよう」と考えてしまったことが、大いに悔やまれます。 どれくらいまで基礎を掘り下げたらいいのかということは、よくわかりません。ただ、テクニックを暗記するにしても、それがどんな場面で、どのように使うのかということが理解できる参考書を用いたほうがよいと感じます。テクニックはなんとなく理解した、でもどんな場面で、どんな風に使えばいいかという点が理解できない…。そのような場合、解説も暗記してしまい、結局本番で使い方がわからないということになってしまいます。 話が少々ややこしくなってしまったので、まとめておくと、「テクニックを暗記することは間違いではない。ただ、その用い方の説明が理解できない場合は、説明も『暗記』しようとしてしまって、結局、本番で使えないという事態に陥ってしまうことがある」ということになります。筆者はそうでした。 「ではどうすればいいか」という点ですが、筆者は結局克服できなかったので多くは語れません。ただ「説明がわからない参考書は使わないほうがいい」ということは言えると思います。「これは必須」という言葉を妄信しすぎると勉強の効率を落とします。自分にあった参考書を探すことは、やはり受験において一番大事な気がします。 さて2点目。これは筆者が『GUTS』を解けるようになって思ったことですが、問題演習は大事ということです。 筆者は受験初期を『光速』『必殺』とともに過ごしましたが、その時していたことは、とにかく解法を身に着けるということでした。そして、単元をひたすら吸収することに費やし、1冊終えたら演習に移ろうと思っていました。 しかしこの方法は失敗だったと思います。何が失敗だったか。それは、演習の時期を「1冊終えたら」と考えていた点です。判断・数的推理は全体像を理解して演習する類の科目でありません。 行政系、法律系は各単元が複雑に絡みますが、数的は各単元の独立性が高いです。故に演習(アウトプットトレーニング)はこまめにやったほうがいいと思います。参考書1冊終えてからなんて悠長なことをやっていないで、単元ごとに「閉じた」勉強法をしていればよかったという気がします。 そして演習すると、問題が解けたときに「解けた!」という実感を得ることができて、それが勉強のモチベーションになります。「解けた!」という実感がもてれば、その問題にある種「親近感」の様なものを持つことができます。なんとなく「仲良し」の気分になって、今後その問題とは仲良くなり、解け続けられるようになります。「親近感」は「得意意識」とも言い換えることができるでしょう。 なので「理解した」と思ったら、とにかく演習することが大事です。その「理解した」が「解けた」に変わったとき、その単元を本当に自分のものにすることができます。 「一般知能はコツコツ積み上げていくことが大事」と言われます。ただ、それを実践するときには「コツコツ」の意味をよく考えてみることが必要でしょう。筆者が思うに「コツコツ」とはひたすら理解・暗記の勉強を繰り返していくことではなく、適度にアウトプットしていくことでモチベーションを高めながら勉強することです。 苦行に耐えることも必要ですが「できた!」という快感を自分に適度にプレゼントするのがよいのかな、と今では思います。 |