何から手をつけたら…

 「公務員を目指すぞ!」と腹に決めたものの、最初は何からやっていいのかさっぱりわかりません。イメージとしては、机にかじりついて参考書とにらめっこ、もしくは予備校の授業に真剣な面持ちでいる自分…そんなものが浮かんでくると思います。


1.受験生活を大まかに把握する

 まず最初に、受験生活全体について「大まか」に理解するのがよいと思います。自分がどんな試験(国家1種2種とか地方上級とか)を受けるのか、そこに至るまでにどんな勉強をすればいいのか、といったことの情報を収集します。その手の本は書店で簡単に手に入ります。ただ、やたらと分厚いやつは羅列的で面白くありません(面白さを追求する必要はありませんが)。実務教育出版の『受験スタートブック』年度版、早稲田経営出版の『Civil Service』の該当する号などがいいでしょう。

 そして、そのような本では日程試験科目各科目の勉強法などをよく見ておきます。例えば「日程」でいうと東京都と特別区は同日に試験があり、一緒に受けることはできません。また、国家2種と地方上級は試験科目が結構重複します。そして各科目にはそれぞれ別の勉強法があります。これらをよく確認します。しかし「各科目の勉強法」は大まかな理解でいいでしょう。

 上の文章で「大まか」という単語が太字になっていますが、これは筆者の経験上そうした方がいいと思ったからです。勉強を始めるにあたり、「時間がない!」と考え、「誤った勉強法をしてはいけない」と過剰に思ってました。それゆえ「公務員試験勉強法」系の本を大量に買い込み、あーでもないこーでもないと勉強を始める前にうだうだやってました。今考えると時間の無駄でした。そんなものはやっているうちに微調整していくものだからです。


2.計画を立てる

 これはとても楽しい作業ですが、同時に結構大変な作業でもあります。予備校に通っている人にはカリキュラムがあるのでいいですが、独学の人は自分で考えなければいけません。

 受験誌などではよく「短期、中期、長期計画を立てる」と書いてあります。ですが、最初にそれほど深く考えてみっちり作る必要はないと思います。計画を立てるにも、その道(この場合は公務員試験勉強)でのある程度の経験が必要だからです。例えば野球をうまくなろうと計画を立てるとして、単純に「じゃあ毎日素振り1000回」とかやったとします。何となく出来そうな気がしますし。でも実際1000回なんて毎日できるもんじゃありません。やれば分かりますが手の皮がズルズルになり、痛いです。(また、フォームがきちんとしてないと、上手い人より余計な所の皮がむけます)

 なので、最初の段階の計画は必要最小限にとどめておいた方がいいと思います。必要最小限とは、
  1. 「どの科目をどの時期に」という「長期計画」
  2. 「やろうと思った参考書をどれくらいで仕上げるか」という「中期計画」
  3. 「中期計画」を割り算して1日あたりの勉強量を決める「短期計画」
といった所でしょう。この辺を大まかに決め、2〜3週間ほどやってみて微調整をする、そんな感覚でいいと思います。とにかく実際に勉強をやってみないことには、自分が1日にどれくらいできるかなんてわかりません。なお、これらの計画を立てる際にも、上記『受験ジャーナル』や『Civil Service』を参考にすると良いでしょう。

 「計画」についてはもう少し言いたい事があります。1-2「計画がうまく立てられない」に書きました。


3.学習初期の心構え

 「受験は過去問に始まり過去問に終わる」という言葉を、受験生活のいたる所で耳にすると思います。大学受験なんかでも聞いたことがあるでしょう。確かにこの格言(?)はその通りではありますが、ではどう過去問にあたっていくかという問題があります。
 筆者は最初、この「過去問勉強」を「学習初期から過去問をガンガン解いていく」ということと理解し、Wセミナーの『セレクション』シリーズなどの過去問をやっていました。具体的には問題をノートに貼り付けて、その解説を他参考書などから引っ張ってきて書く…というものでした。これは、それはそれは苦痛なものでした。過去問といっても1科目200問近くあり、やってもやっても終わる気などしません。そしてやり終えたものの、あまり理解できていないと思いました。ここで学んだことは、自分には基礎が足りていなかったということです。(気付くのが遅すぎですが)

 やはり学習初期には基礎力をつけるのを当面の目標にするのがよいと思います。運動でいう基礎体力です。基礎力を定義するとややこしいのですが、学習初期当面することとして、

 科目全体を「素早く」「さらっと」理解する

ことに重きおくといいと思います。効用として科目全体を俯瞰して見ることができ、また「1科目終えた」という自信になります。その為には薄い教材がいいでしょう。筆者は実務教育出版の通信講座を受講していましたが、テキストのあの薄さは、この目的の為にちょうどいいものだったと今では思います(実務の悪口ではないです、念のため)。

 なお、「基礎力」についての細かいことはアルベルト湯川『超勉強法超批判』(データハウス)に詳しいです。氏は「基礎」という語を「根本的」と「初等的」に分けて考え、「初等的」基礎を重視しています。


   
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