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実務教育出版の通信教育について
一言で言えば、これだけで公務員試験を突破するのは無理です。ただ、完全に役に立たないというものでもありません。実務教育の通信教育を評価するにあたっては、各教材、各科目ごとに評価することが必要でしょう。 実務教育出版の通信教育の構成は実務教育出版のホームページや『受験ジャーナル』等で確認することができます。一応挙げておくと、教材は「テキストブック」「ワークブック」「実力判定模試(3回程)」「過去問500(コースによって送られてくるものは異なる)」「テキストブック社会・経済・国際事情」「受験ジャーナル無料講読+誌上模試無料受験(6回分)」「公開模試無料受験」「判例集」等。以下それぞれについ思ったことを述べてみます。 「テキストブック」これは参考書と考えればいいです。一般知識で1冊、専門科目は大体各科目一冊ずつ。知能は「テキスト&ワーク」で1冊になっています。分量は非常に少なく、1冊で受験前半から最後までカバーすることはできません。1日2時間もかければ、大体各科目1週間から2週間で終わるほどの内容になっています。「受験前半は各科目の大まかな概要をつかんでおいた方がいい」という観点に立つと、薄いながらも主要な論点は挙げてあり有用と考えることができます。ただ、法律系・行政系はこれでいいですが、経済系(特に経済原論)は非常に難解。分量も多く、あまりオススメできません。 なお、すべての教材に関していえることですが、シリーズ、出版社が同じでも、作っている人が違う(法律系と経済系では当然著者が違う)ので、科目ごとに教材の良し悪しを判断した方がいいです。例えば「『スーパー過去問ゼミ』シリーズは評判がいいから使おう」という参考書選びではなく、「『スーパー過去問ゼミ』の○○はすごくわかりやすいけど、△△は『ウォーク問』の方がいいなぁ…」という選び方がオススメです。 「ワークブック」。必修問題集。教養科目で1冊、専門科目でまとめて1冊。分量は各科目15〜30問と問題数に開きはありますが、いずれにせよ多くはありません。各科目、単元ごとに代表的な必修問題が載っていると考えればいいです。解説は、学習初期には詳しいと感じることができます。 「実力判定模試」。年明け頃に送られてきます。択一試験と論文試験の両方があり、提出期限が決まっています。解答・解説は試験提出後、採点と講評とともに送られてくる為、すぐには自己採点できません。成績表は偏差値や順位、到達度、苦手科目と得意科目、判定などが出ます。各問ごとの正答率などはでありません。論文の解答・解説は模範解答が載っているのみで論点等の記述がないのがちょっと不満なところではあります。 「過去問500」。選んだコースに合わせて、受講申し込み後しばらくして送られて来ます。これは普通の書店でも売っているものです。なお、別に前年度過去問が少ないながらも送られて来ます。(補記――2002年9月に確認した所では『過去問500』ではなくなっているようです) 「テキストブック社会・経済・国際事情」。時事の話題が載っているテキスト。就業構造、医療制度、予算、金融問題、貿易問題など最近の事情について幅広く載っています。数字等も新しいものが多く有用なテキストだと思います。 「判例集」。『公務員試験によくでる重要判例440』という書店に売っているものと同じもの。主要判例が掲載されているが、いかんせん数が少ないです。あまり使いませんでした。 結局のところ、この教材は受験生活のすべてをカバーすることはできないが、ある程度は使えると思います。簡単な計算をすると、『過去問500』2冊5600円、『受験ジャーナル』+『受験ジャーナル誌上模試』6回分10800円、『公務員試験によくでる重要判例440』2400円、「実力判定模試(択一+専門記述)」3回24000円(←LECやWセミナーの択一記述模試の相場から判断しました)、「公開模試」5000円で合計47800円。講座の値段が4万円代後半から5万円代ということを考えて、「テキスト」「ワーク」その他が3〜5000円ってことかなと考えると、非常にお得な値段と考えることもできます。(つまりテキストとワークはおまけ的な値段と考える) 月並みな言葉ですが、要は「使い方次第」。あんまり頼りすぎると駄目だし、全く使えないわけでもない。そんな所だろうと思います。 |